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トミー・フレミング来日公演レポート


トミー・フレミングのコンサートを実際に見たのは99年の夏、ダブリンのライブ・ハウスでした。
その当時、ソロアルバムは『レストレス・スピリット』しか出ていませんでしたが、
CDを遙かに上回るトミーのパワフルな絶唱に驚嘆し、いつの日か日本で彼のコンサートを開けたらいいなあ、と思っていました。
その時は200人くらいの会場に、たった20人くらいしかお客さんがいなかったのですが、
全く手を抜くことのない素晴らしい歌と演奏でした
(トミーは『大きな会場で歌おうが、小さなパブだろうが、歌う姿勢はいつも同じ』と要っています)。
2000年の初春、横須賀芸術劇場さんからアイルランド音楽のコンサートの企画のお話をいただいて、
トミーサイドに交渉したところ、快くオッケー。
また、折しもトミーの伝統歌手としての実力を最大限に発揮した『アイリッシュ・ソングス』もリリースされ、
あの時のようなパワフルな歌唱が聴けるなら、日本でも絶対多くの人を感動させることが出来るはずだ、と思いました。


トミーのプロフィールは前のページに記載してありますので、
ここではトミーをサポートしてくれた3人のミュージシャンを紹介しましょう。

○テッド・ポンソンビィ(ギター、ドブロ、ヴォーカル)
ドブロ(金属の反響板の付いたギター)の演奏者として、世界でもトップの実力を持つギタリスト。
ドロレス・ケーンの来日公演にも同行し、素晴らしい演奏を披露、多くの日本人リスナーに感銘を与えた。
『レストレス・スピリット』のレコーディングにも参加。

ドブロです。

○ジェイムズ・ブレナハセット(ダブルベース、ヴォーカル)
100を越えるアイリッシュ・ミュージックのレコードに参加している人気ベースプレイヤー。
メアリー・ブラックの1999年12月来日公演に同行、熟達したベース演奏を聴かせている。
『レストレス・スピリット』『アイリッシュ・ソングス』のレコーディングにそれぞれ参加。歌もうまい。

○デビッド・ヘイズ(ピアノ、キーボード、フィドル)
トミーの新譜「アイリッシュ・ソングス」から、
プロデュースと美しいピアノ演奏で全面的にトミーをサポートしている。
今やトミーの音楽活動において不可欠のブレーン。フィドルの腕も相当なものである。
今回のツアーのサウンド・リーダーも担当。


この3人と、ツアーマネージャーとしてトミーのお姉さんのキャシー・フレミングの5人が8月10日、日本に到着しました。
アイルランド人は陽気で親しみやすい人がまあ割と多いとは思いますが、
トミー達来日メンバーもフレンドリーな人たち。長旅で疲れているだろうに、
成田からの移動の間からハシャギまくりでそれはもう大変でした。


★8月12日:銀座ヤマハホール


この日はトミーの単独公演のため、『レストレス・スピリット』『アイリッシュ・ソングス』や
幻のファースト・アルバム『ディファレント・サイズ・トゥ・ライフ』、そして新曲に至るまで幅広い選曲です。
『アイリッシュ・ソングス』からの曲や新曲はこちらでもまだ生で聴いたことがありませんでしたので、
主催者ながら非常に楽しみでした。

コンサートは『アイリッシュ・ソングス』のオープニング曲
『コンテンダー』でスタート。
最初は『レストレス・スピリット』からの曲を中心に、
どちらかといえばトミーのコンテンポラリーな持ち味を
発揮する曲が披露されます。
昨年のライブを思い出す選曲が続きましたが、アレンジがより洗練されていたのが印象的でした。
7曲目の『ダニー・ボーイ』あたりから伝統歌中心のプログラム。
ダニー・ボーイは今ひとつ調子が出ていなかったかな・・・。
9曲目『黒い髪』、10曲目『探求』、
そして、アンケートでも最も人気の高かった
11曲目『我が川だけは自由に流れる』あたりは圧巻で、
生でこそ最大限に発揮されるトミーの素晴らしいテナー・ヴォーカルを
充分に体感いただけたかと思います。
それにしても、この曲がここまで圧倒的なものだったとは・・・。

休憩を挟んで、伝統歌とコンテンポラリーな曲とがバランスよく演奏され、
会場もどんどん盛り上がりっていきました。
アンコールは『ゴールウエイ・ベイ』と、『ハード・タイムス』。
さらにもう一度アンコールがあり、スタッフにも演奏を知らされていなかった
デ・ダナン時代のナンバー< THE MOUNTAINS OF POMMEROY>を披露。

★この日の演奏曲

1. コンテンダー THE CONTENDER(アイリッシュ・ソングス)
2. スルー・ア・チャイルズ・アイズ THROUGH A CHILD'S EYES(レストレス・スピリット)
3. ストレンジャー・ザン・ドリームズ STRANGER THAN DREAMS(レストレス・スピリット)
4. イニシュフリーの島 ISLE OF INISFREE(レストレス・スピリット)
5. ラブ・イズ・アワ・クロス・トゥ・ベア LOVE IS OUR CROSS TO BEAR(レストレス・スピリット)
6. トゥルー・コンパニオン TRUE COMPANION(新曲)
7. ダニー・ボーイ DANNY BOY(アイリッシュ・ソングス)
8. シングス・ウィーヴ・ハンデド・ダウン THE THINGS WE'VE HANDED DOWN(ディファレント・サイズ・トゥ・ライフ)
9. 黒い髪 BLACK IS THE COLOUR(アイリッシュ・ソングス)
10. 探求 THE QUEST(アイリッシュ・ソングス)
11. 我が川だけは自由に流れる ONLY OUR RIVERS RUN FREE(アイリッシュ・ソングス)
12. ダンス・アズ・オールド・アズ・ティアーズ A DANCE AS OLD AS TEARS(アイリッシュ・ソングス)
 (休憩)
13. ジャンプ・イン JUMP IN(新曲)
14. アイ・ソウ・ア・ストレンジャー I SAW A STRANGER(レストレス・スピリット)
15. ペンジュラム PENDULUM(レストレス・スピリット)
16. レストレス・スピリット RESTLISS SPIRIT(レストレス・スピリット)
17. ウォーター・イズ・ワイド THE WATER IS WIDE(アイリッシュ・ソングス)
18. ランド・オブ・ザ・ボトム・ライン LAND OF THE BOTTOM LINE(ディファレント・サイズ・トゥ・ライフ)
19. ホエン・ザ・ライツ・ゴー・ダウン WHEN THE LIGHTS GO DOWN(レストレス・スピリット)
 (アンコール1回目)
20. ゴールウエイ・ベイ GALWAY BAY(アイリッシュ・ソングス)
21. ハード・タイムス HARD TIMES(アイリッシュ・ソングス)
 (アンコール2回目)
22. THE MOUNTAINS OF POMMEROY (デ・ダナン"Hibernian Rhapsodyより)


★8月13日:ヨコスカ・ベイサイド・ポケット


『世界民族音楽の旅』第一回のケルト&アイリッシュ音楽のイベント、
Hiroko&Hiromiの美しいハープ演奏に引き続いての登場です。
こちらは『アイリッシュ・ソングス』からの伝統歌中心の選曲です。


演奏時間は前日のだいたい半分ほどですが、
『翼を拡げて 』『ミーティング・オブ・ウオーターズ』は
この日にしか演奏されない特別プログラム。
デビッド・ヘイズのピアノ&キーボードを中心に、
バックの演奏も良くまとまっています。
コーラスも完璧で、そのままアカペラが出来そうな程の見事さ。

トミーも、アイルランド若手男性歌手では随一のケルティック・ヴォイスをこの日も堪能させてくれました。

この日の演奏曲

1. コンテンダー THE CONTENDER(アイリッシュ・ソングス)
2. 黒い髪 BLACK IS THE COLOUR(アイリッシュ・ソングス)
3. ラブ・イズ・アワ・クロス・トゥ・ベア LOVE IS OUR CROSS TO BEAR(レストレス・スピリット)
4. イニシュフリーの島 ISLE OF INISFREE(レストレス・スピリット)
5. レストレス・スピリット RESTLISS SPIRIT(レストレス・スピリット)
6. 翼を拡げて LIFT THE WINGS(アイリッシュ・ソングス)
7. ダニー・ボーイ DANNY BOY(アイリッシュ・ソングス)
8. 探求 THE QUEST(アイリッシュ・ソングス)
9. 我が川だけは自由に流れる ONLY OUR RIVERS RUN FREE(アイリッシュ・ソングス)
10. ミーティング・オブ・ウオーターズ MEETING OF THE WATERS(アイリッシュ・ソングス)
11. ウォーター・イズ・ワイド THE WATER IS WIDE(アイリッシュ・ソングス)
12. ハード・タイムス HARD TIMES(アイリッシュ・ソングス)
(アンコール)
13. スルー・ア・チャイルズ・アイズ THROUGH A CHILD'S EYES(レストレス・スピリット)


2公演合わせて、1000人近くの方々にこのトミーの絶唱を聴かせることができました。
また機会があればぜひ彼を招聘したいと思っています。
トミーやメンバー達もまた日本でいつかコンサートができることを願っていることでしょう。


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