ケルティック・クリスマス2003 
リズ・キャロル&ジョン・ドイル レポート
         

     
    
素晴らしかったですね!リズ&ジョン。アイリーン・アイヴァース・バンドやソーラスで既に来日経験豊富なジョンと、今回待ちに待った初来日となったリズ。リズに関しては、活動休止期間も長かったため、既に伝説の人ともささやかれ、来日を待望されていたという方も多かったと思います。
若手でありながら天性のギタリスト&シンガーとして各方面から注目されているジョンとの日本での公演が実現し、最小限のユニットで作り出されるまさに至芸の一秒のぬかりもない圧巻ライヴでした。
ジョンはリズを心底リスペクトしていますし、リズはジョンが最高の音楽的パートナーとしていて、2人とも人間的にも大人で素晴らしく、本当にいいコンビ。リズの幅広いスキルを使った表情豊かでパワフルな演奏は凄かったですし、それに反応する形でグルーヴを作っていくジョンの演奏は本当に凄かったですね。また、ジョンの演奏に反応してエスカレートしていくリズの演奏はまたすさまじいものでした。
そんな彼らの1週間の滞在をレポートさせていただきました。

また、以下の雑誌に彼らのインタビューが掲載されます。是非ご覧ください。
●リズ「ストリング」
●ジョン「アコースティック・ギター・マガジン」
●リズ&ジョン「Magi」
●リズ「ラティーナ」
●ジョン「ラティーナ」

12月16日(火)
 

とうとうやってきました。待ちに待ったリズ&ジョンに会える日が。ところが、この日、シカゴからリズと同じ飛行機に乗り来日する予定だったジョンが、悪天候のためシカゴまで行けず、1日到着が遅れるとの連絡が。。リズが先ず単独で到着しました。
リズは写真で見ていたより若くて背が高くて本当に美人。移動中でもみんなに気を使って面白い事を言ったり良き姉御的存在の素晴らしい人でした。
成田空港で、シャロン・シャノン・チーム、リアム・オフリン先生と合流し、一路日立へ。長旅で疲れたみんなは仮眠を取っていました。約2時間半で日立に到着。ここでカルロス・ヌニェス・チームとも合流し、ホテルの中華料理で夕飯を取りました。
リズは持ってきていたパーティー・ジョーク(?)か何かの本の面白い話をシャロン・バンドのジムとメアリーに聞かせて早速笑いを取っていました。

12月17日(水)
   

日立シビックセンターでの公演日。
   

(日立の楽屋でシャロン達と音合わせ)
   
楽屋では、シャロン・チームをはじめとし、カップ・ラーメンが大流行。日立シビックセンターの方が、それを見てまたたくさん買ってきて下さり、メンバーは大喜びでした。
楽屋には和気あいあいの空気と裏腹の悲しいニュースも入りました。フィドラーのジョニー・カニンガムの訃報です。特に数々の演奏をともにしてきたリズにとっては、本当に辛い知らせだったようです。ご冥福をお祈りしたいと思います。

さて、スタッフ一同全力で頑張ったのですが、ジョンが本番までには到着できず(日立にお越し頂いたみなさま、本当にすみませんでした)、この日はリズが単独ステージに立つことに。これはこれで、大変貴重な素晴らしいステージでした。椅子に座って、両足を使ってパーカッション代わりにリズムを刻み、流麗で時に躍動的な乗りの良いリズの演奏をじっくり聴かせてくれました。
そのほか、シャロン・シャノンの心暖まる演奏、リアム・オフリンによる美しいソロ演奏。カルロスによるエンターテイメント性の高いステージなど、豪華プログラムに会場のお客様もきっと満足して下さったことと思います。また、公演終盤、出演者全員と、日立アイリッシュ・ダンス・クラブの方たちによるダンスにより、会場は興奮の渦に。本当に楽しいコンサートでした。
   

(アンコールでダンス・グループが登場するところのリハーサルの様子)
     
日立シビックセンターの鈴木さんをはじめ、皆様には本当にお世話になりありがとうございました。

・・・ジョンはというと、この間にやっと日本に到着。日立から東京へ深夜帰りついた我々はホテルで初めてジョンと会うことができました。

12月18日(木)
    
この日は、お昼から取材日。その後サウンド・チェック、草月ホールで公演という多忙なスケジュール。
ジョン、リズ共に、熱心なインタビュアーさんの取材や撮影を受けました。


      

さて本番。この日はシャロン・シャノン・バンドのゲストでオープニングで登場。圧倒的なスピード感と集中力による彼らの音楽には多くの観客が魅了されたようです。
本当にただただ、言葉がないくらい素晴らしいライヴでした!
      

          

(シャロンとアンコールで共演)
         

公演終了後はインド料理店でお食事を。公演を無事に終えてホッとしたのか、この日はミュージシャン全員がかなりハッスル。インド料理もおいしくて、本当に満足のひとときでした。
     

     
この後、みんなで、この日武蔵野で公演があったカルロス・チームがいるレストランへ合流。カルロスとリアム・オフリンとの共演も本当に素晴らしかったそうですね!
見たかったです。

        

12月19日(金)
   
大阪バナナ・ホールでの公演日。この日は広島、福岡を先に回っていたカラン・ケイシー・チームと初合流、シャロン・シャノン・バンドも合わせて3バンドが共演。ジョンとカランは元ソーラスということで、2人の顔合わせにも期待が高まりました。
シャロン・チーム、リズ&ジョンは新幹線で新大阪へ。

バナナ・ホールは超満員。ミュージシャン達もはりきって素晴らしい演奏を聴かせてくれました。リズ&ジョンの掛け合いはもちろん、ジョンのボーカルも感動的でしたね。彼らは背が高いので演奏する姿も迫力がありました。
   

    
アンコールでは、カラン・ケイシーとの共演。カランのボーカルは本当に美しいです。
   

        

12月20日(土)
    

この日は、九段会館での公演日。今回ケルティック・クリスマスのために来日した全てのミュージシャンが出演するというビッグ・イベントです。12時に会場入り。
15時からは、九段会館の会議室でリズのワークショップがありました。約30人のフィドルを持った生徒達がずらっと並ぶとまさに壮観なながめ。
   

         
実際に先生としての経験も豊富なリズは、見るからに頼りがいがある先生といった感じです。今回は多くの方がご参加いただき、初心者から経験者まで幅広い方たちが集まったのですが、フィドルのひとつひとつのテクニックをゆっくり説明し、スピードをだんだんに早くしていくなどの工夫もあって、多くの方に満足していただけたようです。
このワークショップを見て、リズのフィドルは速すぎて聞こえないくらいのところに本当に細かいテクニックや音を巧みに使っているというのが分かりまさに目から鱗。
あの躍動的でそして美しい旋律はちょっとの油断もない熟練の技からでていたのですね。決して妥協を許さない彼女の音作りの方法には脱帽です。とにかく色んな方法をやってみて自分の納得のいく音を探していくのが上達の近道とのことでした。

九段会館の公演では、リアム・オフリンのソロ演奏でスタート。2番目の出番でリズ&ジョンが登場。多くのミュージシャンが出演するので、この日の出番は短かったですが、決して音楽に抜かりはありません。
シャロン・シャノン、カルロス・ヌニェス、カラン・ケイシーも登場。アンコールでは東京パイプ・バンドが会場から登場。場内興奮の渦となりました。

和風居酒屋さんでの打ち上げ。

      

12月21日(日)
     

午前中からホテルの喫茶店でジョンの単独取材。

     
「自分のことを答えるのは本当に難しいなあ〜」と照れながら言っていた彼ですが、かなり充実した内容のインタビューでした。
その後、リズと共に公演会場の青山CAYに。
本番。この日はカランが最初に登場し、そのあとリズ&ジョンという構成。この日彼らの演奏が一番長く聴けるとあって、彼ら目当てのお客さんも多かったようです。
         

       
スピード感あふれるチューンをはじめ、ジョンが歌う新曲「Jack Dolan」の披露もあり、素晴らしいステージとなりました。最初、少し疲れ気味?と思わせたリズも後半はなんのそので大ブレーク。ジョンのギターに合わせて演奏するとトランス状態になることもあると言っていたリズですが、まさに2人の演奏のボルテージは上がり、アンコールまで最高のステージを見せてくれました。

さて、6:30からはセッション・パーティ。1日に入れ替えで2回というスケジュールでしたが、こちらもケルティック・クリスマス千秋楽ということで、多くのお客様が集まりました。この日しか見られない組み合わせで多くの貴重な演奏が見られました。
ギタリスト対決(?)や、ジョンとカランによるソーラス時代の曲の演奏。色んなミュージシャンがグループを飛び越えての出し物には本当に感動しました。大のアイルランド好きという沖縄の歌手、大島保克さんも登場し素晴らしい歌を聴かせてくれました。
       


(打ち上げ会場にて)
      

12月22日(月)
    

朝から空港へ2人をお見送り。そしてこの短く忙しかったツアーも終了したのでした。
彼らの素晴らしい音楽に触れていたせいか、彼らの人柄が素晴らしかったせいか、今回全然疲れ知らずのスタッフ(筆者)でしたが、未だに感動が終わりません。できれば、是非皆さんにもご意見やご感想をお寄せいただき、是非、再び彼らの来日が実現することを祈りたいと思います。
今回の招聘主のプランクトンの方々、その他スタッフとしてこのイベントを支えて下さっていた皆様に深く感謝したいと思います。

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